ハードベイトの場合、
機能するのは各フックの内でひとつのハリ先だけ、という話です。

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フロントはセットしたとき前に来る1本、
リアは後ろにくる1本(赤)が機能するハリ先です。

トレブルフックにもルアーにもタテアイ、ヨコアイがあるのは
この1本をキチンと機能させるため。それくらい重要です。


基本、ほかのふたつのハリ先(青)は、ルアーを削るのがおもな仕事、
と言ってもいいかもしれません。


なぜなら

「ルアーにフックマークがつく

イコール

それだけルアーにハリ先が接している時間が長い

イコール

バスには掛からない」

ということだから。



前後の重要な1本がハッキリしない(斜めにセットされてしまう)

→ タテアイ用、もしくはヨコアイ用のトレブルフックに交換。

重要な1本がナマっている

→ 交換。


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下から見たら、ハリ先がこう……、わかりづらいか……

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だから、たとえばグロッキー70(F/SP)の場合、
トレブルフックの中から釣るために必要な1本のハリ先を抽出して、
このようなセッティングになっているわけです。


これもグロッキー(大)が例ですが……
半固定(フックホールドシステム)ではこうなります
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1本のハリ先が下を向くように半固定されます(位置的に、フロントフックとリアフックではなく、フロントフックと「ベリーフック」なので、リアもこの向きが掛かりがいい)

この場合、なぜ2本のハリ先が下を向くように固定されていてはマズいのか?
と言いますと、

「トレブルフックは刺さらないから」です。
前後の重要な1本がハッキリしないセッティングがマズいのも同じ理由です。

剣山の上には立てても、
1本のハリの上に立てる人間はいないのと同じ理屈。

同時にふたつのハリ先がバスの口に立ってしまった場合、
ガッチリ掛かるどころか、まずバーブの下まで一発で貫通させることはできません。

フロッグのフッキングでガツンとアワせて
掛かった! と思ったのに、
バスが口を開いたらすっぽーん!というケースの多くは
フッキングの力が2点に分散していることが原因(軸が太すぎるのもある)。

だからフロッグのフッキングには単純な腕力が必要。
自信がない方は、フックをバーブレスにするとキャッチ率が格段に向上します(タックルに問題がないとして)。



また「トレブルフックは歩く」とも言います。

スレ掛かりで釣れたケースでは
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スレ掛かりしたとき、バスの魚体をよ〜く見ると
前後のフックとフックの幅で、魚体に等間隔のハリ傷があり、
辿っていくと……
最終的には口もとにも新しいハリ傷があるはずです。

スレ掛かりしたとき
「バスが威嚇で体当たりしてきた」
「尾ビレでルアーをハタいた」
というのは……???

ハードベイトでバスを掛けて、ファイト中にテンションがフッと抜けて、
バレた! と一瞬思ったけどガクッと衝撃があってファイト継続
このときまさにトレブルフックが魚体の上を歩いています。

この「歩く」原因も、トレブルフックの刺さりにくさ。
フッキング後のファイト中、アシストフックが掛かって力が分散すると、
場合によってはメインで掛かっていたフックが外れて、アシストがメインに変わる。
最終的には、スレで釣れるよりも、身切れでバレることが多くなります。

最初のハリ掛かりが浅い時期ほどこれが起こりやすくなります。

そんな「スレ掛かりであがってくる」ケースが多いルアーといえば、
低水温期のロングビルミノーやジャークベイトが定番ですね。

巻いていてガツン! という時期なら歩かないトレブルフックですが、
止めているルアーに食ってくる時期は、最初の掛かりが浅く
トレブルフックは歩き回ります。

スレ掛かりを見て、
「スポーニング絡みの時期だから、威嚇で体当たりor尾ビレでハタいた」
のではなく、多くの場合、真実の原因は

「止めているorスローリトリーブ中のバイトで最初のハリ掛かりが浅い」
という冬〜春独特のハードベイトの釣り方と、

「トレブルフックの刺さりにくさ」
が原因なのです。


……という次号未掲載のネタでした。

(ホリベ)